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金の純度とは?K24とK18の違い・刻印の見方・調べ方を完全解説

金製品を選ぶ際に、「金の純度」という言葉を目にしたことはありませんか? K24、K18、K14…これらの数字は何を意味し、どのような違いがあるのでしょうか? この記事では、金の純度に関する疑問を全て解決します。

金の純度の基礎知識から、それぞれの純度のメリット・デメリット、選び方、刻印の見方、さらには自宅でできる純度の調べ方までを網羅的に解説。この記事を読めば、あなたも金製品選びのプロになれるでしょう。

目次

金の純度とは?基本を理解しよう


金の純度について、基本からしっかり理解を深めていきましょう。このセクションでは、金の純度を表す単位「K(カラット)」の意味や由来、そしてなぜ純度が重要なのかを解説します。

金の純度を表す単位「K(カラット)」とは?

金の純度を示す際に最も一般的に使われるのが「K(カラット)」という単位です。この「K」は、金の純度を24段階で表すための記号であり、「カラット(Karat)」と読みます。

本来、純粋な金を「24」として、そこから割り出した割合を示しています。例えば「K18」であれば、24分の18が金であることを意味します。

【豆知識】なぜ「24分率」なのか?

なぜ100分率ではなく「24」という中途半端な数字が基準なのでしょうか? その由来は、古代ギリシャ時代まで遡ります。

当時、金などの貴金属の重さを量る際に、基準として「イナゴ豆(キャロブ)」という植物の種が使われていました。このイナゴ豆は、どの粒も重さがほぼ均一(約0.2g)であるという特徴がありました。「純金(100%の金貨)の重さが、イナゴ豆24個分と釣り合った」ことから、「24」が純金の基準になったという説が有力です。

また、「1日が24時間であることから、24という数字が完全性を表す基準として定着した」という説もあります。

ダイヤモンドの「カラット」との違い

よく混同されがちなのが、ダイヤモンドなどの宝石に使われる「カラット(Carat)」です。読み方は同じですが、意味は全く異なります。

単位 スペル 意味
金のカラット Karat (K) 金の「純度(品位)」を表す単位。
(例:K18 = 純度75%)
宝石のカラット Carat (ct) 宝石の「重さ(質量)」を表す単位。
(例:1ct = 0.2g)

このように、金製品にある「K」は純度を、ダイヤモンドにある「ct」は重さを示しています。別物ですので混同しないように注意しましょう。

金の純度と金の含有量の関係

「K」の数値は、金製品に含まれる金の割合(純度)をパーセント(%)で表したものです。具体的には、以下のようになります。

  • K24(24金): 純金(金の含有量99.9%以上)
  • K22(22金): 金の含有量約91.7%
  • K18(18金): 金の含有量約75.0%
  • K14(14金): 金の含有量約58.5%
  • K10(10金): 金の含有量約41.7%

このように、Kの数値が高いほど、金製品に含まれる金の割合が高いことを意味します。一般的に「純金」と呼ばれるのはK24ですが、宝飾品などでは、強度や耐久性を高めるために、他の金属(これを「割金(わりがね)」と呼びます)を混ぜたK18やK14なども広く利用されています。

K24、K18、K14…それぞれの金の純度を徹底解説


前のセクションでは金の純度の基本について解説しました。ここでは、代表的な金の純度であるK24、K22、K18、K14、K10について、それぞれの特徴、メリット、デメリットを詳しく解説していきます。

K24(24金)の特徴とメリット・デメリット

K24は、金の含有量が99.9%以上(純金)であることを示します。その最大の特徴は、何と言ってもその純度の高さと、それに伴う資産価値の高さです。美しい黄金色と輝きを持ち、投資用としての需要も高いです。

メリット:

  • 高い資産価値: 純金であるため、金相場が上昇した際にはその価値も大きく上昇します。
  • 美しい輝き: 純金ならではの、鮮やかで深みのある黄金色が特徴です。
  • アレルギーを起こしにくい: 他の金属との合金ではないため、金属アレルギーのリスクが最も低いです。

デメリット:

  • 非常に柔らかい: 純金は非常に柔らかいため、衝撃や摩擦で傷つきやすく、変形しやすい性質があります。そのため、ジュエリーとして日常的に身につけるにはあまり向いていません。
  • 加工が難しい: 柔らかいがゆえに、細かなデザインの加工や、日常的な使用に耐えうる強度を持たせることが難しい場合があります。

K22(22金)の特徴とメリット・デメリット

K22は、金の含有量が約91.7%(22/24)であることを示します。K24に次いで金含有量が高く、純金に近い価値を持ちながらも、他の金属(割金)が少量加えられているため、K24よりもやや硬度が増します。

メリット:

  • 高い資産価値: K24に次ぐ金含有量であり、資産としての価値は依然として高いです。
  • K24より加工しやすい: わずかに加えられた割金により、K24よりも若干硬度が増し、加工性が向上します。
  • 美しい輝き: 純金に近い、豊かな輝きを保っています。

デメリット:

  • K24よりは柔らかい: K18などに比べると柔らかいため、日常的な使用では傷や変形に注意が必要です。
  • アレルギーのリスク: 割金の種類によっては、金属アレルギーを引き起こす可能性があります。

K18(18金)の特徴とメリット・デメリット

K18は、金の含有量が約75%(18/24)であることを示し、日本をはじめ世界中で最も広く流通している金の種類の一つです。残りの約25%は、銀、銅、パラジウムなどの他の金属(割金)で構成されており、これにより強度や色合いを調整しています。

メリット:

  • 耐久性と強度: 割金との合金により、K24やK22よりも格段に硬く、傷や変形に強いため、日常的に身につけるジュエリーに適しています。
  • デザインの豊富さ: 硬度が増したことで、細やかなデザインや多様な形状の加工が可能になり、幅広いデザインの製品が作られています。
  • 価格のバランス: 純金よりも価格が抑えられつつも、十分な金としての価値を保っています。

デメリット:

  • 純金ではない: K24に比べると金含有量が低いため、資産価値としては劣ります。
  • 変色・変質の可能性: 割金の種類によっては、汗や皮脂、空気中の成分などと反応して変色したり、アレルギー反応を引き起こしたりする可能性があります。

K14(14金)の特徴とメリット・デメリット

K14は、金の含有量が約58.5%(14/24)であることを示します。K18よりもさらに金含有量が少なく、その分、割金の割合が多くなります。

メリット:

  • 高い耐久性: 割金の割合が多いため、K18よりもさらに硬く、日常的な使用における傷や衝撃に対する耐久性に優れています。
  • 手頃な価格: 金含有量が少ないため、K18よりも価格が安価になり、より気軽に購入しやすいのが特徴です。

デメリット:

  • 金としての価値が低い: 金含有量が半分以上を占めるため、資産価値としてはK18やK24に劣ります。
  • 輝きがやや劣る: 純金やK18に比べると、輝きや色合いがやや控えめに感じられることがあります。

K10(10金)の特徴とメリット・デメリット

K10は、金の含有量が約41.7%(10/24)であることを示します。一般的に日本国内では、このK10が金製品として扱われる純度の下限(最低ライン)とされています。

メリット:

  • 最も手頃な価格: 金含有量が最も少ないため、他の純度に比べて価格が大幅に安く、非常に購入しやすいのが最大のメリットです。
  • 高い耐久性: 割金の割合が非常に多いため、非常に硬く、傷や変形に強いです。日常使いのジュエリーとして、気兼ねなく身につけられます。

デメリット:

  • 金としての価値が低い: 金含有量が約4割と少ないため、資産価値としては期待できません。
  • 変色・アレルギーのリスク: 割金の割合が非常に多いため、変色しやすく、金属アレルギーを引き起こすリスクが他の純度に比べて高くなります。
純度 (K) 金の含有量 (%) 主な特徴・メリット
K24 99.9%以上 最高純度。資産価値が高く、変色しにくいが非常に柔らかい。
K22 約91.7% 純金に近い輝きと価値。K24よりは硬いが傷つきやすい。
K18 約75.0% ジュエリーの定番。価値・耐久性・美しさのバランスが良い。
K14 約58.5% 耐久性が高く安価。米国などでポピュラー。やや輝きは劣る。
K10 約41.7% 非常に硬く安価。ファッション性が高いが、変色に注意が必要。

割金で変わる「カラーゴールド」の種類

金以外の金属(割金)を混ぜる大きな理由の一つに、「色を変える」という目的があります。割金の種類や比率を変えることで、金は様々な色に変化します。K18などでよく見られる代表的なカラーゴールドをご紹介します。

色(名称) 特徴・主な割金 主な用途・印象
イエローゴールド (YG) 銀と銅をほぼ同量ずつ配合。
(例:金75%、銀12.5%、銅12.5%)
金本来の色味に近く、華やかで王道。
幅広いジュエリーに使用されます。
ピンクゴールド (PG) 銅の比率を多くしたもの。
(例:金75%、銀5%、銅20%)
日本人の肌に馴染みやすく、柔らかく女性らしい印象。
硬度が高く傷つきにくいのも特徴。
ホワイトゴールド (WG) 銀やパラジウムを配合し、白く見せる。
(ロジウムメッキ加工されることが多い)
プラチナに似たクールな輝き。
変色に比較的強いとされます。
グリーンゴールド (GG) 銀の比率を多くし、銅を減らしたもの。
(青金とも呼ばれる)
爽やかな若草色。
柔らかい印象を与えますが、流通量は少なめです。
レッドゴールド (RG) 銅を多く配合し、赤みを強くしたもの。
ピンクゴールドよりさらに赤い。
個性的で温かみのある印象。
海外製品などで見かけることがあります。

金製品の選び方:純度以外に注目すべきポイント


ここまで金の純度について詳しく解説してきましたが、金製品を選ぶ際には純度以外にも考慮すべき点がいくつかあります。ご自身の目的やライフスタイルに合った最適な金製品を見つけるために、ぜひ以下のポイントも参考にしてみてください。

用途に合わせた金の純度を選ぶ

金製品を選ぶ上で、まず考えるべきはその「用途」です。日常的に身につけるジュエリーなのか、特別な記念として購入するのか、あるいは資産としての投資目的かによって、適した金の純度は変わってきます。

  • 日常使いのジュエリー(婚約指輪、結婚指輪、普段使いのネックレスなど):日常的に肌に触れたり、衝撃を受けたりする機会が多い場合は、ある程度の強度が必要です。そのため、K18(純度75%)やK14(純度58.5%)がおすすめです。これらの純度であれば、デザインの幅も広く、比較的傷つきにくいため、長く愛用できます。
  • 特別な記念品や高級ジュエリー:純粋な輝きや資産価値を重視する場合は、K24(純度99.9%以上)やK22(純度91.6%)も選択肢に入ります。ただし、これらの純度は非常に柔らかいため、デザインによっては衝撃に弱く、傷がつきやすい点に注意が必要です。
  • 投資用金貨や地金:資産として保有することを目的とする場合は、最も純度が高いK24(純度99.9%以上)が一般的です。純度が高いほど価値が安定しており、換金する際にも有利になる傾向があります。

予算に合わせた金の純度を選ぶ

金の純度は、その価値に直結します。一般的に、純度が高いほど価格も高くなります。ご自身の予算に合わせて、どの純度の金製品が手に入るかを知っておくことは、賢い選択のために重要です。

  • K24(純度99.9%以上):最も純度が高いため、価格も最も高価になります。資産価値を重視する方に適しています。
  • K18(純度75%):K24に次いで人気が高く、価格と品質のバランスが良いとされています。ジュエリーとして最もポピュラーな純度の一つです。
  • K14(純度58.5%):K18よりも手頃な価格で購入できるため、デザイン性を重視したジュエリーや、初めて金製品を購入する方にもおすすめです。
  • K10(純度41.7%):最も安価に入手できる金製品です。ファッションジュエリーとして気軽に楽しむのに適していますが、変色や摩耗にはK18などに比べて注意が必要です。

予算内で最大限の満足を得るためには、純度だけでなく、デザインやブランドなども含めて総合的に検討することが大切です。

デザインと耐久性のバランス

繊細で複雑なデザインのジュエリーや、日常的に頻繁に着用するアクセサリーには、ある程度の「耐久性」が求められます。金の純度が高いほど柔らかくなる性質があるため、デザインによっては純度を下げることで、より実用的で丈夫な製品になります。

例えば、細やかな彫刻が施されたデザインや、普段使いでぶつけやすいリングなどには、K18よりも硬度のあるK14やK10の方が適している場合があります。デザインの美しさと、日々の使用に耐えうる丈夫さのバランスを考慮して、最適な純度や素材を選ぶことが、長く愛用できる金製品選びの鍵となります。

選ぶポイント 考慮すべき点
用途 日常使い、特別な記念、投資用など、目的によって適した純度が異なります。
予算 純度が高いほど高価になります。予算に応じて無理のない範囲で選びましょう。
デザイン 繊細なデザインや強度が必要な場合は、純度だけでなく合金の配合も考慮します。
耐久性 日常的に着用する場合は、傷や変形に強い純度や素材を選ぶことが重要です。
肌との相性 金属アレルギーの有無を確認し、肌に優しい素材を選びましょう。(※FAQでも触れます)
ブランド・メーカー デザイン性、品質保証、アフターサービスなども考慮に入れると良いでしょう。

金製品に刻印されている表示(ホールマーク)の見方


前のセクションでは、金の純度ごとの特徴や選び方について解説しました。ここでは、さらに具体的に金製品の品質を見極めるために不可欠な「ホールマーク」に焦点を当てていきます。ホールマークは、その金製品が一定の品質基準を満たしていることを証明する大切な証です。

ホールマークとは?

ホールマークとは、貴金属製品に打刻される「品質保証マーク」のことです。その歴史は古く、品質の偽装を防ぎ、消費者の信頼を得るために生まれました。金製品においては、その純度や貴金属の種類、製造者などを証明する役割を担っています。日本国内では、一般社団法人日本貴金属協会(JMC)などが公的な検査を行い、基準を満たした製品にマークを打刻しています。

純度を示すマークと「K」の位置の重要性

金製品に打たれるホールマークには、金の純度を示す「K(カラット)」や、含有率を示す「1000分率」の数字が刻印されます。

  • 999 / K24: 純金(金の含有率99.9%以上)
  • 750 / K18: 金の含有率約75.0%
  • 585 / K14: 金の含有率約58.5%

これらは一般的な表示ですが、実は「K」が数字のどこにあるかによって、製造国や信頼性が異なる場合があります。ここは非常に重要なポイントです。

「K18」と「18K」の違い(通称:あとK)

刻印には、数字の前にKがつく「前K(まえけー)」と、数字の後にKがつく「後K(あとけー)」の2パターンが存在します。

表記 呼び名 主な製造国・特徴
K18
K14 など
前K(まえけー) 日本国内で製造された製品に多い。
品質への信頼性が非常に高い。
18K
14K など
後K(あとけー) 海外製品(東南アジアなど)や古い製品に多い。
実際の純度が表示より低い場合があるため注意が必要。

「18K」と刻印されていても、実際には14金程度の純度しかないケースも存在します。これを業界用語で「あとK」と呼び、買取査定などでは慎重に扱われることがあります。信頼性を重視するなら、日本製の「K18」表記や、造幣局の品位証明(ホールマーク)があるものを選ぶと安心です。

要注意!「GP」「GF」などのメッキ刻印

刻印を確認する際、最も注意が必要なのが「K18GP」や「K18GF」といった、純度の後ろにアルファベットが続くケースです。

これらは「金」のように見えますが、実際には表面を薄い金で覆っただけの「メッキ(張り)」製品であり、貴金属としての資産価値はほとんどありません。

刻印 名称 意味
GP
(例:K18GP)
Gold Plated
(金メッキ)
真鍮などの土台に、電気分解で薄い金の膜を張ったもの。
安価だが剥がれやすい。
GF
(例:K14GF)
Gold Filled
(金張り)
熱と圧力で金を圧着させたもの。メッキより層が厚く丈夫だが、中身は金ではない。

これらはあくまで「アクセサリー」であり、資産としての金製品(ジュエリー)とは区別して考える必要があります。「K18」という文字が見えても、その後に続く文字までしっかり確認しましょう。

その他のマーク

純度以外にも、以下のようなマークが刻印されていることがあります。

  • 製造者マーク(メーカーズマーク): ブランドやメーカーのロゴマーク。
  • 日本国旗(日の丸): 造幣局が公的な検査を行い、品質を証明した場合に打たれるマーク。「ホールマーク」の代表格であり、最も信頼性が高い証の一つです。

刻印がない場合は?自分で金の純度を調べる方法


「古いアクセサリーで刻印が消えてしまった」「海外製で刻印が信用できない」といった場合、どうすれば純度を確かめられるでしょうか? プロはX線分析装置などを使いますが、ご自宅でも簡易的に純度を推定する方法があります。

水とキッチンスケールを使った「比重測定」

アルキメデスの原理を利用し、金の「比重(密度)」を測ることで純度を推測します。宝石がついている製品や、中空(中が空洞)の製品には使えませんが、シンプルなリングやチェーンであれば測定可能です。

【用意するもの】

  • 0.1g単位まで測れるキッチンスケール
  • 水を入れたプラスチック容器(コップなど)

【測定手順】

  1. 金製品の重さをそのまま測る。(この数値を「A」とします)
  2. 容器に水を入れ、スケールの上に置く。
  3. スケールの表示を「0(ゼロ)」にする(風袋引き)。
  4. 金製品を糸で吊るし、水の中に完全に沈める
    ※底や側面に触れないように注意してください。
  5. その状態で表示された数値を記録する。(この数値を「B」とします)
  6. 「A ÷ B」を計算する。

この計算結果が「比重」です。以下の表と照らし合わせることで、おおよその純度が分かります。

▼ 比重と純度の目安表

純度 比重の目安
K24(純金) 19.13 ~ 19.51
K22 17.45 ~ 18.24
K18 14.84 ~ 16.12
K14 12.91 ~ 14.44
K10 11.42 ~ 13.09

※数値は目安です。割金の種類(銀が多いか銅が多いか)によって比重は変動します。

金相場と純度の関係


ここでは、金の純度が市場価格、すなわち「金相場」とどのように関係しているのかについて解説していきます。

金相場はどのように決まるのか?

金相場は、世界経済の動向、インフレ率、地政学的なリスク、為替レートなど、様々な要因によって日々変動しています。特に、経済が不安定な時期やインフレ懸念が高まる際には、価値が安定しているとされる「金」に投資マネーが流れ込みやすく、価格が上昇する傾向があります。

要因 金相場に影響を与える要因
世界経済の動向 不況時などは安全資産として金が買われやすい。
インフレ率 貨幣価値が下がると、実物資産である金の価値が上がる。
地政学的リスク 戦争や紛争などの有事の際は「有事の金」として上昇傾向に。
為替レート 日本国内の金価格は、円安ドル高になると上昇しやすい。

純度が高いほど価値も高くなる?

結論から言えば、金製品の「金そのもの」としての価値は、純度が高いほど高くなります。市場での取引価格(1グラムあたりの価格)は、純度に基づいて明確に差がつけられています。

  • K24(純金)の価値: 1グラムあたりの価格が最も高いです。混ぜ物がほとんどないため、世界中のどこへ行っても「純金」としての安定した資産価値を持ちます。投資用コインやインゴットがこれに該当します。
  • K18の価値: 1グラムあたりの金価格はK24の約75%となります。しかし、ジュエリーとしての価値は、金の重さだけでなく「デザイン」「ブランド」「加工費」などが上乗せされるため、製品としての販売価格はK24よりも高くなるケースも珍しくありません。
  • 換金時の注意: 金製品を売却する際は、基本的に「当日の金相場 × 重さ × 純度」で計算されます。そのため、資産として持っておくなら純度の高いK24が有利ですが、身につける楽しみと適度な資産性を両立させるならK18がバランスの良い選択と言えます。

このように、純度は「資産としての基礎価格」を決定する大きな要因ですが、ジュエリーとしての製品価格はそれだけで決まるわけではありません。

金の純度に関するよくある質問(FAQ)


ここでは、金の純度に関して多く寄せられる質問とその回答を、Q&A形式で分かりやすく解説します。金の変色やアレルギー、お手入れ方法など、実生活で役立つ情報をお届けします。

Q1: 金の純度が高いほど変色しにくい?

一般的に、金の純度が高いほど変色しにくいとされています。これは、純金(K24)がほとんど他の金属を含まないため、化学反応を起こしにくいためです。しかし、K18やK14などの金製品は、強度や耐久性を高めるために銀や銅、亜鉛などの他の金属(割金)と合金されています。これらの割金が、汗や皮脂、化粧品、あるいは空気中の硫黄成分などと反応して、変色や黒ずみの原因となることがあります。

特に、温泉に含まれる硫黄成分は金を変色させる原因となるため、金製品を着用したままの入浴は避けるべきです。また、K14やK10のように金の純度が低い製品ほど、割金の割合が高くなるため、K18よりも変色しやすい傾向があります。

Q2: 金の純度が低いとアレルギーが出やすい?

金アレルギーは、金そのものではなく、金製品に含まれる割金(銀、銅、ニッケルなど)に対してアレルギー反応を起こすことがほとんどです。ニッケルは金属アレルギーを引き起こしやすい金属の一つとして知られており、K18やK14、K10などの金製品には、強度や色味を調整するためにニッケルが含まれる場合があります。

そのため、一般的に純金(K24)はアレルギー反応を起こしにくいとされています。もし金属アレルギーが心配な場合は、K24製品を選ぶか、アレルギーを起こしにくい素材(パラジウムやチタンなど)で作られたアレルギー対応の金製品を選ぶことをお勧めします。また、K18製品でも、ニッケルを含まない「ノンニッケル」の製品も存在しますので、購入時に確認すると良いでしょう。

Q3: 金製品のお手入れ方法

金製品を長く美しく保つためには、日常的なお手入れが重要です。基本的には、柔らかい布で優しく拭くことで、付着した汚れや皮脂を取り除くことができます。

日常的なお手入れ:

  • 使用後: ジュエリーを外したら、必ず柔らかい布(メガネ拭きのような素材が適しています)で優しく拭いてください。これにより、汗や皮脂、化粧品の油分などが付着したままになるのを防ぎます。
  • 保管: 湿気や直射日光を避け、個別に保管することをお勧めします。他のジュエリーと擦れて傷がつかないように、専用のケースやポーチに入れると良いでしょう。超音波洗浄機は、宝石によってはダメージを与える可能性があるため、使用には注意が必要です。

定期的なクリーニング:

  • 中性洗剤での洗浄: 汚れが気になる場合は、ぬるま湯に中性洗剤を少量溶かし、その中に金製品を浸けて優しく洗浄します。その後、流水でよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ってください。
  • 専門家への依頼: 長年使用しているものや、自分でのお手入れが難しい場合は、専門のクリーニングサービスを利用することも検討しましょう。プロの技術で、新品のような輝きを取り戻すことができます。

注意点:

  • 研磨剤入りのクリーナーは、金メッキを剥がしたり、素材を傷つけたりする可能性があるため、使用を避けてください。
  • 塩素系漂白剤やプール、温泉などは、金製品を変色させる原因となるため、着用したままの使用は避けましょう。

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